内川鎮守の森アートギャラリーIIの会期中に雨となるのは珍しいことでした。こんな雨の日にあるのか?と思うくらい雨が降りしきるなかだったのですが、雨だ、と一旦腹をくくってしまうと楽しいアート展に変身する。山にいるスタイルでテント、靴、カッパさえあれば雨も気持ちいいものだ。
雨だと当然空は雲に覆われて、太陽光は拡散光となる。土や木々も葉も廻り中が暗く艶っぽくなるので、アート作品の発色がよく見える。濡れた背景に浮き上がるように作品の持つ彩度があがる。天の水を全身に浴びた作品達は、命を頂いて生きているようだ。観ているほうは雨さえ忘れてしまえば美しい世界が広がっていく。雨の野外アート展を観る機会があるなら、一度は出かけてみることをお勧めする。