2010年05月16日

アートライブ/誰が観てなくてもアートで遊ぶということ

くらげテント


グランドのくらげテント



くらげテント@香林坊アンダーグラウンド





美術館へ行ったりしなくても、なにげに出逢うアート的なものにハッとして驚くことがあります。人口のモノでも自然のものでも、あるタイミングでご対面した美しい形や変わった存在、見慣れぬものがごく普通の所にポンと居たりすると、なんだこれは!と驚くと同時にキレイだな〜面白いな〜と思ったりすることがあります。

ライブアートが好きなのは、そんなライブ感や驚きや即興性が面白く楽しく、ときめくからです。毎日同じことをしていたら、飽きます。同じ生活パターンの中に少しでもいつもと違うコトがあると楽しいものです。それは別にアートではなくともいいのですが、アートが好きならきっとこんなことを思う人がいるのではないでしょうか。

アート作品を展覧会で観るというのはごくあたりまえのアートの鑑賞方法。アートに出逢える効率のいい方法だと思います。だけど少し堅苦しく思うこともあったりします。誰かに観てもらうところに意識とエネルギーが向いて、どちらかというとそのことに向きすぎるきらいもあったりです。

誰も観ていなくても独りで絵を描いて楽しむことがあるように、インスタレーション的にライブアートできたら面白いだろうと思ってやってみたことがあります。



上の写真は金沢市でのある日、自称「自転車アート」と称してアートライブをした記録写真です。自転車に片手で「くらげテント」を収納した状態で持ち、リュックに紐や小道具を入れママチャリで裏道へ、大通りや信号を避けて犀川に降りるコースを通って河川敷の道を行きます。気に入ったところで即席インスタレーションを瞬間つくります。折り畳んだくらげテントを広げ設置します。撮影し、数分しばらくして撤去。そのまま移動して別の場所を探します。

一番下の写真は香林坊の地下道の交差点のような広みです。自転車アートのことを人に話したら、じゃあ今度は町中でしましょうよ!というノリのいい人でしたので、やってみようということになりました。

ハプニングに近いというか勇気を出してやってみました。速攻で監視カメラでみていた、中央公園入口のおまわりさんがやって来ました。
「許可はとってますか?」「いいえ取ってません」「すぐ撤去してください」「撮影だけさせてください」「だめです、すぐ片付けて行ってください」と言い残し帰ってしまいました。

3人チームで組織だって撮影もしたいな〜と、せっかくビデオカメラと三脚や折り畳み椅子をセッティンしたところでしたので、すぐと言われましたが、数分居座って撮影だけはしました。

地下でセッティングしている場所は大和アトリオにつながる地下通路の真ん中です。それほど多くはありませんが通行する人はいました。何かやってるけれど、特に危険なことでもなさそうだとは思われていたのだと思います。

ただしこの状態をアートだと思って見ているひとがいたのだろうかと思います。何かのイベントの催し物の設営に来ているバイトの連中だろうとおもっていたのかもしれません。などと意識しながら取り付けていたのを記憶してます。

なぜか、アートするとは日常のことではなく、何か特別な所か特別な状況で行うものという前提がスタイルが一般的にあるのだとおもいます。そういう分かり切ったアートの型というか決まりコトのようなものが、無いとするととっても面白いステージが広がるのだと思います。

街中で突然アートをする場合のラクガキ、グラフィティも近い部分はありますが、跡形を残すのに意味がありそうで、アートの物を置いたり設置するのとはちょっと違います。

自転車アートで行ったようなことは、一瞬の即興性を作り出すという遊びであり、それまであった所には跡形は残さないプランです。その時だけ存在する「お供えもの」のようです。一日の時間軸で言えばほんの一瞬。時間は計っていませんでしたが、一カ所につき約20〜30分間のできごととして、一日の1/100程度の時間です。

犀川の河川敷では見ていた人はたった一人でした。偶然通りかかった自転車にのった外国人でした。あまり人が通らない河川敷をわざと選んでいましたが、それでもたまたま通りかかったその人は驚いていて、運転する自転車がぐらついていました。

誰が見ていなくてもアートして遊ぶぞ〜と思って、天気の良い日にいても立ってもいられなくなって出かけたまででした。そういうどうしようもない欲求があって、それができた時の気持ちよさはありません。

川ではちょうど良い風があったので「くらげ」も心地よく裾の布が
ゆらいだりしていました。時々強い風がからだごと揺さぶることもありました。みていると、「くらげ」が自分に置き換わる様になって心地よかったりもします。自転車アートで一番よかったのはこの河川敷の木にぶら下げた時だったかなぁ



fr2_center.jpg


写真は個展での「くらげ」の大きいテントです。直径は4メートルほど高さは4メートル以上。参加型というか、くらげテントの中に入るタイプのアートにしました。



fr2_jun.jpg


同じく、個展の写真です。「Flower Room 2」というタイトルでした。本サイトにもすこし写真があります。よろしかったら。
http://www.blue2013.jp/gall/installation.html


続きを読む/ライブアートするための素材について
posted by ライトーダ at 18:44| 石川 ☀| Comment(2) | アートライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月05日

参加型のアートに関するメモとリンク

MSPビギナーズ・チュートリアル(001) : 後藤英


「Max/MSP+Jitter日本語解説リンク」 [ Mac/Win ]


初めてのMax/MSP


vimeoMAX/MSP/ジッター


イーフロンティア Max 5の世界へようこそ!
Max/MSP/Jitter
コンピュータを使って自分のアイディアや夢を反映したものを作成するために、Max は演奏者、作曲家、芸術家、科学者、教師、学生の皆様に 20 年以上利用されてきました。 バージョン 5 にて Max はドラマティックに変化しました。プログラムの歴史の新しい章が始まります。



OPEN SPACE 2010 [ エマージェンシーズ!014
《Scattered Coordinates 1[散らばった座標 1]》
2009-10年
ヤオ・ジョンハン]



長嶋洋一氏(静岡文化芸術大学 デザイン学部 メディア造形学科)


小池英樹氏の夢の扉 電気通信大学



Camille Utterback::interactive video art
2007年カルフォルニアのサンホセにあるリチャードミラービルに映されたインタラクティブ映像。映像の映ったビルに近づいた人に対してアニメーションが反応しています。

オーロラオルガン光るパイプに手を当てると、それに反応して天井からつり下げられた、長〜く光るパイプが連動している。

新視覚
映像パフォーマンス「軟体都市」を神戸アートコレクションにて2010年3月のイベント記録があります。

イメージフォーラム・フェスティバル2010

ウェブアートビデオ映像や音を使用し『時間』をテーマにしたアート作品 YUICHIRO_HISHIDA

Video | art.net

電子工作を使ったアート作品の制作
インタラクティブアートやテクノロジーアート作品等を制作するには電子工作を応用することがひとつの良い方法です。ここでは電子工作を使ったアート作品の制作を少しご紹介します。始めに、この言葉を知っていますか?  サイバネティックス- Cybernetics


アートディレクター伊波サチヨのホームページ
posted by ライトーダ at 13:06| 石川 ☁| Comment(0) | VJ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
写真素材 PIXTA