水晶の家 1 「水晶の家」は、水晶を使って行う瞑想、イメージ方法の一つです。あくまで自分流ですが、ある期間集中して行った記録を掲載しました。
「虹のクリスタルワーク」/坂本知忠【著】という本で水晶の家の瞑想があることを知りました。水晶をイメージで大きくし、家かそれ以上の大きさにまで拡大し、大きくなった水晶の中へ入るという瞑想法です。ここでは、この本の通りでなく自分なりにアレンジしています。
色や形を含めたイメージの世界を広げるための一例として、水晶の家の瞑想が使えると思います。ひろく瞑想には、ヴィジュアルを思い浮かべるタイプと、ヴィジュアルを使用しない、例えば呼吸だけに集中するタイプとあると思いますが、この水晶の家の瞑想はビジュアルを体験するための瞑想といえます。
なにかをイメージする時に、雑然とした状態でイメージングするよりも、瞑想をしている時の方が集中していますので、イメージの展開が多く現れたり、思わぬヴィジュアルや発想が現れたりします。自分の固定観念を外して自由な状態のコンディションをつくりイメージする方法とも言えます。
いままでの発想や見た経験以外に、更に広がるイメージの世界があるはずです。それは各人共通に誰にでもあるものだと思います。イメージを膨らませるためのほんの一例としてこの水晶の家の瞑想があるといえます。
「水晶の家」/瞑想の仕方●場所を決める
先ず、静かに目を閉じます。呼吸を整えます。
最初にどこに行き水晶の家をつくるかを決めます。行ったことのある美しい場所を思い出して、または、イメージで好きな風景に近づけていきます。
●水晶を地面に置く
水晶を思い浮かべます。例えば手のひらに持って、水晶を大きくして行きます。家の大きさになるまで大きくします。いきなり大きくしてもいいですが、少しずつゆっくりと大きくしてみると本当のように感じるかもしれません。
もともと3〜4センチくらいの高さの水晶だとして、次に一回り大きく10センチくらいにします。次第に手のひらにいっぱいになるくらいの大きさに。それからポットくらいの大きさにします。
もう手に持てないとすれば水晶を地面に置きます。(最初から置いておいてもいいです)次にテレビくらい、ちょうど目の高さくらい、冷蔵庫くらい、見上げるくらいと順次大きくしていきます。水晶にぶつからないように少し離れていたほうがいいかもしれません。
●水晶を大きくしていく
どんどんと大きくなって2階建ての家くらいになって、ここで止めてもいいし、もっと大きくしたかったらそのまま大きくしてゆきます。
大きくするスピードも自由です。心地よい程度にスピードを調整します。瞑想中は、呼吸もゆっくりがよいですから、その呼吸のリズムで映像、ビジョンが移り変わるというのもよいかとおもいます。
大きくなりすぎると思ったら少し戻します。そして大きくなるのを止め動きが固定します。しばらく、その大きくなった水晶を見てみます。観察しながら家の材質や質感、ディテールを気に入ったようにイメージしていきます。どんな色、どんな壁か、どんな表面の感触か触ってみてもいいでしょう。
水晶の壁だとしたらその見え方を想像します。家はどんな風に輝いていますか。反射はしているでしょうか。向こう側の景色が透けて見えるかもしれません。透明度の高い水晶の家だとして外からは中の様子がわかるでしょうか?いろいろ想像してみます。
素材は現在あるものでもいいですが、イメージの世界ですから全く自由に発想してその通りに好きな素材にすればいいのです。楽しく想像・イメージしながら進めていきます。
少し戻りますが、この瞑想をする前や後などに、自分の水晶を手に取ってよく観察します。じっくりと水晶を観ます。どの角度から見るとどんな光の具合か反射や屈折や虹の色がどんな角度で見えるか水晶それぞれで透明度の違いや特徴があります。
見ている手に入る小さな水晶の中にこれから入ると想像します。その水晶が大きくなったらどのようになるのだろうかと想像してみます。手に取った水晶を観察している時がすでに瞑想的な瞬間ともいえそうです。自分だけの想像の世界ですからリラックスして、おもいっきり自由にイメージしてみると面白いです。

●ドア、入口、扉。
水晶の家のどこかに入口を作ります。入り方も想像しながら。ドアの形、大きさなどをイメージします。
入り方といえば、「アミ 3度めの約束」/エンリケ・バリオス【著】には地下世界での透明な建物に入るシーンがあって、出入りの仕方がとてもユニークでした。透明な素材の壁には扉はなくて、壁を抜けようとする意識をもつと抜けれるようになっていました。
ですからこの瞑想にでてきた水晶の家や建物に対して特別入口を付けたくなかったら付ける必要もないと思います。自分の発想で自分だけの入り方でイメージしてみます。特になければ普通にドアでもいいでしょうし、気分で瞬時に変えてみるのも面白いです。
ひとまず、入口があるとしましょう。その入口はどんな形大きさ、色、透明度、質感などになっているかを細かにおもいうかべます。出る時にもそこから出るのでしたら、家のどのあたりか位置を覚えておきます。
ドアの形も長方形ということではなくてもどんな形でもよく、てっぺんが水晶のように尖った形のドアや、アール状だったり。デコレーションもいっぱい細かい水晶で付けてもいいし、まったくフラットにシンプルな水晶の板でもいいかもしれません。ドアの開き方も好きに思い描きます。気に入った水晶のドアをイメージしてそれを見ます。ドアではない場合はどこから入るかを決めます。
○日によって、体調によっては想像するのに時間がかかることもあります。そんな時には無理せず出来る所までにします。あまり細かくイメージすると時間が結構かかります。適当に飛ばしてその時に一番求める状況へスライドするのもいいです。
○水晶を大きくするだけで時間がかかってしまって、もう瞑想してるのが疲れたら止めます。ただそのままにしておかずに一応水晶は小さく戻しておくといいと思います。きりのいい所までという感じです。
○イメージすること自体は自由でとても面白いことなのですが、自由の度合いが広すぎると、どこまでも展開が止まらなくなります。ある程度の枠、制限をつけて絞り込みをするとイメージ力も分散しなくていいのではないかと思います。自分なりの手順や決まった設定やストーリー展開があるといいかもしれません。

●部屋の設定。
水晶の家の中に入ったら自由に好きな部屋をイメージします。
家の中のイメージ、インテリアを自由に想像します。広さ、高さ、壁、窓、床、天上、照明、インテリア…。とりあえず座る椅子なりソファーを創ります。といってもイメージするだけです。どんな大きさ、色、形、質感を決める素材などすべてについて。
一度決めたからといってそのままである必要もなく、思ったら直ぐに形を変形してもいいです。落ち着ける、座り心地のよい自分にピッタリの椅子・ソワーにします。
あえていえば椅子やソファーでなくても、座れるような物や形、エリアでもいい訳です。座るスペースといえば椅子、ソファー、ベンチ、段々になった所、箱状のもの、いろいろあります。
その日その日、その時その時でイメージする座る箇所を変えても、また変えなくてよくて気に入った落ち着ける所があればずっと使えばいいですね。
疲れたり飽きたりしない限り、イメージします。自分の思う存分好きな部屋を創るだけでも、面白く充分に遊ぶことができます。
水晶の家-2 へ続く